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海と日傘-日記5

日々を追うごとに不透明になるものが増える。
物語りの影は感じるが霞を拭うことは出来ない。
ただ、拭えたとしてもそれを受け入れることが正とは判断できない。

稚拙な技術や思わせぶりな表現は物語を腐らせる。
現在も腐敗へ導くことを恐れ警戒しているが壁の隙間からすり抜けて入ってくる。

俳優は強い精神と肉体を手に入れて向き合うことで、物語りの世界に入る鍵をもらう。

違和感の束が心をずっと包んでいる。
衝動でも脱げることがない。
ゆっくり時間をかけて溶かすしかない。

慣れ?
堪えた?
深呼吸?

奥底にある硝煙がくすぶる。
熱く煮えたぎる。

そう遠くない未来を想像しまた堕ちる。
そこでつむぐべき過去を明確にして走りたい。

肥大した感触を隠蔽せず吐く。
白く聳える白竜が投げつける言の葉は
暖かく突き刺さる。

拡散した意識を集約してまた大きく呼吸を。
大きく呼吸を。

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海と日傘-日記4

やっと配役がすべて集まった。
本当に集まったという感覚。
俺と一緒に芝居どうこうって意味ではなく、
作品に引き寄せられた。

作品のためにたくさんの感性が歩み寄った。

しかし見事にバラバラ。

元の姿に戻るまでにはまだまだ。

なんせ俺がバラバラですから。
あほあほヨワヨワですから。

自分の弱さをかみ締めて
すべき事を進めよう。

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海と日傘-日記3

自分の記憶のしるし。


物語りは生きている。
元の姿に戻りたいと要求してくる。

しかし、つくり手の弱さで戻れないことがある。
それを観た観客は心焦げる。
悪い意味の。

物語りをかわいそうな状況にしてあげたくない。

とても困難な作業だけどそこには真実がある。
それを受け取った観客は変化をする。多々。

観客がドスッと受け取れる物語を復元したい。

あ~あ。
心がつっぱったまま2週間ほど過ごす。
早く見つけないと。
見つけないと。

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海と日傘-日記2

自分の記憶として今日のことを残す。

白い砂丘が波打つ。
ただそれは光明に溢れている。
それをつかむことでフォルムを明確にする。
繰り返さぬよう石に刻む。

やっと出会えたものの糸をたぐる。
毎日毎分毎秒。
そこには一単元以上のつながり知る。
壮大なうねりは竜にも似ている。
竜がこちらに気がついた?
俺が竜に気がついた?
どちらにせよ当たり前だから。

だから見つけたい確実に。
揺るがないように。
はるか遠くに、でも近くに。
そこには暖かさがある。
本当の暖かさがある。

この痛みは生きている証。
この痛みは過去からの信号。

鏡に映る自分の心が洗い流されるのが
わかる。やっと見つけた。

長い時間をかけて旅をして来た。

これからの旅は過去にある。
そこに何かがある。
見つけるのではなく、想い出す。想い。

この日の感情は先に送る船に積んだ。
就航したい。でもまだ。

とりあえず長崎に行く。

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海と日傘-日記

昨日、挿入曲と作品世界の整合性を確かめるために友人
の音楽家柏原さんと声楽家清水さんに稽古場に来てもらう。
3/19

俳優が役を引き寄せるように、演出として作品を引き寄せ
ようとイメージした曲を何度も何度も聴いた。その曲が物語
りの世界に受け入れられるか昨晩からかなりの緊張にて
彼らを迎える。

奏でられたその曲には命が。
理解していたつもりのライブ感が心を貫いた。

荘厳な響きにアイニクノ雨音が拍手に聞こえる。
ボロボロのアトリエがいとおしく思えた。

二人に強く感謝です。
確認できたことがたくさん。


そして今日になってやはりいつもの違和感が。
物語りからのアンチテーゼがあり、さ迷う。3/20

海ばかりの自分が川内にある滝へ引き寄せられた。
自然の中の大轟音。
滝の中にたくさんのものがある。
心洗われてまた愕然と気づく。
弱いです。
本当に弱いです。
すでにこの作品に取り組んで何度涙したか
覚えていない。本当に自分は弱い。

物語りから逃げていたのは自分。
つまらない技術や見栄が無数にわかる。
何度同じ過ちを繰り返すのでしょうか。

自分と向き合う強さが欲しいです。
生きることと向き合う強さも。

毎回同じ事を書いているように。

人を好きになったり、裏切ったり
嘘をついて、逃げたり。
高くみせたり、広くみせたり。
実態は。実態は。

「痛み」を感じて生きていく。
そのことが人間に与えられた生なら。
それも運命なのでしょう。

本当に自分の浅はかさが毎日見えます。
生きることに嘘をつきたくない。
痛みを受容し、前に進みたい。

苦しいです。
でも物語りを引き寄せたい。
耳を傾けています。

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それで。

早速劇団無限蒸気社の10回公演の稽古に取り組む。

うれしいことにたくさんの仲間が集まってくれた。
そして今も増えている。

稽古初日。
読みから入るが全然進まない。
とても難しいものに取り組んだと再認識。
おもしろい。
とてもおもしろい。

まだほとんど見えてこない今回の物語り。
唯一中に流れるべき曲と断片的イメージが脳みそをカスル。

前途多難だけどなぜこんなに楽しいのかはわかってる。つもり

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20年ぶり。

昨日、20年ぶりに会った友達。

うまく書けないけどすごいつながりで出会えた。
しかも俺の心をわかっていた。

決定論、運命論。

この思いは読んでいる人には伝わらないけど
自分のページには深く残った。

やはり物語の世界は存在する。
しかも現実の世界と複雑に絡み合いながら。

先週までの芝居でわかったこと。

演劇とはすべての事と向き合うこと。
演出も俳優もお客様も。

舞台が現実からの逃避であってはいけない。
すべてのストレスを表現に変えていく。

物語は虚構ではない。
そこに真実がある。
人間は元来物語の中に生きている。

想像力=具体的に物事を考える力

ベタに言えば自分を信じる力。

何かに引き寄せられ認知症というテーマに取り組んだ。
そこから感じたものは今までにないものだった。

これから。

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物語りの真実

あっという間に公演が終わった。
戦った自分なりに。

寝不足の中、ゲネを見ていたら
物語の世界が見えた。

自分が作った世界が自分から乖離していく瞬間をみた。

物語りの中の真実。
舞台の中にある真実の世界。

演劇が心からオモシロイって思えた。

俳優が全員その世界を本物だと認めた瞬間に起こる奇跡。
でもその奇跡は物語の中ではごく当たり前に語られる。

劇場入りしてからの演出の作業は物語を本来の姿に戻す
ことのように思えた。物語に操られているようにさえ思えた。

不思議な体験。
おかしいって思えわれても見えてしまった。

当分、物語りの世界のルールについて学ぶ日々だと
思う。市民演劇はその為のよいイントロとなった。
今回ほど「達成感なき満足」はない。
非常に幸せな気分。

今後。
大きく考え方が変わりそう。

たのしみ

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